幸福がやってくるときは、何もしなくてもやってくる

人は不幸になるために苦しい努力を続けていることがある。
犠牲を払うから幸せになれないのである。

自分の適性を犠牲にし、自分の自己実現を犠牲にし、無理に無理を
重ねているから幸福になれないのである。

今のありのままの自分では幸福になれないという、誤った考え方が問題なのではないだろうか。

今のありのままの、弱点だらけの自分でいいのである。
今のありのままの、弱点だらけの自分で価値があるのである。

それが分からないから弱点を隠して、必死になって幸福になるための無益な努力をしているのである。
極端に言えば、生きているだけでいい。幸福は向こうからやってくる。
弱点のある自分の価値を信じてさえすれば、幸福は向こうからやってくる。

笑う門には福来たるという言葉がある。
福が来るから笑うのではない。笑っているから福が来るのである。

しかめ面をしている人は、福が来たら笑えると思っている。
だから辛いだけで人生が終わるのである。

犠牲を払って、つらくて笑っていない人のところを、福は避けていく。
幸福になれる人となれない人があらかじめ決まっているなどという
恐ろしいことがあるのだろうか。

それはあると言えば確かにある。
そして幸福になる才能とは、弱点だらけの自分自分で価値があると思うことである。

弱点だらけの自分で価値がないから努力するのではない。
弱点だらけの自分で価値があるからこそ努力するのである。

努力の動機が全く違う。
不幸を呼ぶ努力と、幸せを呼ぶ努力の違いである。