貢ぐことで相手を縛っていく

神経症者は相手のために何かをして見返りとして愛を求める。
なぜこのような求め方になるか。

神経症者は自分が人といるだけでは楽しくないから、人もそうだろうと
思っているのである。神経症者は自分が相手にとって「居る」だけで意味があるとは信じられない。

自分が人を好きならば、多少とも心理的に健康な相手を理解できる。
神経症者は愛を知らない。神経症者は人が嫌いなのである。

神経症者は時に人へ配慮しているようで実は、裏で愛情を要求している。
自己執着的対人配慮という言い方があるが、これは神経症的愛情要求である。

支配的な母親の愛情などもそうである。神経症的な母親の子供への愛情は
「愛すること」ではなく子供から「愛を求めること」である。

あるいは貢ぐタイプの女性の愛もそうである。貢ぐことで相手を縛っていく。
「ここまでした私に何をしてくれるの?」ということである。

自分の愛を強調することで相手を束縛しようとしている。
「私はこんなにあなたを愛しているのだから、あなたは私にこれくらいのことは
してくれてもいいでしょう」となる。

しかしその愛が相手から得られない。すると相手を恨みだす。
何かをしてくれ「すぎる」人は要注意である。

その関係にふさわしくないほど何かを過剰にしてくれる人は
密かにお返しを期待している場合が多い。そのお返しがないと恨む。

甘えた人間は、相手が色々なことをしてくれるので気持ちよくなり、恋に陥る。
そして相手を絶賛する。しかし後で問題を起こす。

女性の言い分なら「私をこんな気持ちにさせておいて、責任を取ってくれ」ということである。