自分の能力と相談する
歌が好きで歌手になりたい人がいる。
歌の上手い人をつかまえて「どうすれば上手く歌えますか?」と聞く。
文章を書くことが好きで作家になりたい人がいる。
売れている作家に「どうすれば売れますか?」と聞く。
うつに苦しむ恋人がいる。
うつを支えた人に「どういう言葉をかけましたか?」と聞く。
安易に「どうすればいいですか?」と聞く人は大した努力をしていない。
努力もせずに美味しいところだけ持っていこうとする。
成功している人は、人知れず汗を流している。
成功する人は、神経症的に成功を求めない。
好きなことを日々、精進していれば結果がついてきただけである。
好きな人と日々、穏やかに生活していれば克服できただけである。
自分の人生には特別な舞台が用意されていると疑わないのは、神経症的な人の特徴でもある。
自分の才能を顧みず、華やかな活躍を夢見たり、
自分の恩着せがましさを理解できず、うつを治して欲しいと願うのは、
賞賛されたい願望があるからである。
神経症的な気持ちから努力をしても、報われることはない。