巨大な敵が現れても、すぐに白旗を掲げたりはしない
よく悲惨な子供時代を送りながら偉大な人間になった例がある。
おそらくそれらの偉人は、幼い頃悲惨さに負けないで必死になって
戦い続けて、それなりに自分の努力の成果を感じていたのかもしれない。
自分の努力は物事の結果を左右すると感じた子供は、悲惨な運命に
負けない大人になるのではないだろうか。
困難に自分がどう反応するかに、その困難の結果は依存していると
感じた子供は積極的な大人になるのかも知れない。
大人になって困難な状況に陥っても、打つ手が残っている以上、行動することを続ける。
打つ手が残っているうちから落ち込んで何もしなくなるということがない。
巨大な敵が現れても、すぐに白旗を掲げたりはしない。
巨大な敵に抵抗する。不当な敵に対しては戦う。敵がいかに巨大でも心理的に圧倒されない。
戦う前から、戦ったって負けるに決まっている、と決め込まない。
決め込まないから相手の弱点も見える。
この様にしたら戦えるかも知れないという方法を思いつく。
逆に幼い頃、それほどの困難な状況で成長しなくても、あまり積極的でない人間になることもある。
おそらく困難に際して努力しても、努力しなくても結果が同じであったことを経験したのかも知れない。
そして自分の積極的反応は、物事の結果に影響を与えないと思い込んでしまったのかも知れない。
その様な子供は、大人になっても自分の環境に積極的に働きかけていく
ことをしない。まだ打つ手があるうちに落ち込んで何もしなくなる。
戦ったって負けるに決まっている、と決め込む人は戦う方法を思いつかない。
心理的に圧倒されているから戦う方法も思いつかないし、相手の弱点も見えない。