自分が相手を束縛しようとしていることは認めたくない

相手と自分との関係がどうなるかということは、自分が相手に何を
望んでいるかということによって決まってくる部分が大きい。

例えば自分が相手を所有しようとしているのかどうかということが、
相手との関係にとって重要である。

無意識に恋人を所有しようとしている男性は、自分が束縛されているような
不快感を感じることがある。自分が相手を無意識に所有しようとしている。

その抑圧された感情が相手に投影される。
相手が自分の自由を望んではいないと感じる。

自分が一人の人間として自由な行動をしようとする時、何となく罪悪感を覚える。
そして一人の人間としての自由な行動を差し控える。

しかし差し控えたことで何となく不満になり、面白くない日が続く。
そして自分には自由がない、自分は恋人に束縛されている、
家庭に束縛されていると不平をもらす。

しかし、相手はこちらを全く束縛しようとしていない時がある。
もちろん実際に束縛しようとしている人も多いのであるが、今ここで
問題にしているのは、相手に全くその気がないという場合である。

つまり自分が相手のことを所有しよう、束縛しようとしているからこそ、
自分が自由でないのに、そのことに気がついていない人が多い。

いわゆる内面の悪い人にこのような人が多い。
恋人とか配偶者とか自分の内側の人といると何となく感情的にすっきりとしない。

ところが遠い関係の人といると感情的にすっきりする。
内側の人といると何となく重苦しい憂鬱になるのに、遠い関係の人といると
愉快であるという人がいる。

いわゆる内面が悪く外面が良いという人である。

そういう人の中には次々と恋人を替える人もいるし、結婚すると今までの関係が
うまくいかなくなって次の人と一緒に生活を始める。しかし一緒に生活を始めると、
またすぐにその人とうまくいかなくなる。

自分の所有欲が働かない距離にいる人に対しては感情的にすっきりしている。
しかし自分の所有欲が働く距離に相手がきてしまうと、相手との関係が変化し始める。

晴れから曇りに変わる。彼らは自分の所有欲に気がついていない。