怒りをぶちまけても事は進まない

人を非難することで人を動かすことはできない。それは分かっていながら非難する。
非難することで自分の気は済むかもしれないが仕事は失敗する。
実際の仕事を成し遂げるということは理屈で勝つということではない。

反対している人を理屈で負かしても何にもならない。
大切なのは、その人が反対しないようにさせることである。

相手を責めて、相手を追い込んでも実際の仕事には何の役にも
立たないどころか、かえって仕事をすることを難しくする。

とかく仕事は予定通り進まない。それは他人が自分の思うように動いてくれないからである。
他人が自分の思ったように動くのが当たり前だと考えるほうがおかしいのである。

他人が自分の思うように動いてくれれば仕事も予定通り進む。
しかしそれは期待できない方が普通なのである。

それを期待しない人が仕事のできる人なのである。
実際の仕事は、何でもっと早くそのことを言ってくれないんだと
いうようなことばかりなのである。

報告や連絡が大切だと何度言っても、そのようにはならない。
それが人間である。

とびきり優秀な人にばかり囲まれて仕事をするなどということは期待しないほうがいい。
自分だってとびきり優秀な人間ではない。

その集団のみんなが楽しく仕事ができるようにあなたはどれだけ努力しただろうか。
自分の側の努力のなさを棚に上げて、連絡や報告が十分でないと怒っても無理である。

楽しい雰囲気であるならばそのようなこともうまくいくものである。