心の在り方を決める感情

十分に愛されないで成長した人の心の底には、恐怖感がある。
生きていることが恐ろしいのである。

そして何よりも、この恐怖感が、その人の心に深刻な影響を与える。
恐怖感を持ちながら成長すると、自我の確立がない。

自分の欲求をコントロールできない。後先考えずに行動する。

それより何よりも大きいのは、恐怖感のある人は、人が嫌いになることである。
深刻な劣等感のある人は、人間嫌いだといわれる。

その理由は恐怖感である。劣等感と恐怖感とは同じコインの表と裏である。
人間嫌いが日常生活に与える影響は、計り知れない。
人間嫌いの一つの特徴は、人とスムーズにコミュニケーションできないことである。

この日常生活に影響を与えている恐怖感は、もちろん本人には意識されていない。
しかし人が恐ろしいからこそ、人は臆病になる。

人は好きこのんで臆病になるのではない。恐怖感こそ、人の一生であらゆる場面に影響を与える。

この隠された恐怖感こそ、人の人生が幸せな人生になるか、
不幸な人生になるのか決定的な影響力を持つ。

恐怖感があるから、人は無条件の愛を求めるのである。