失敗を恐れている

他人に好印象を与えないと、人に見下されるのではないかと恐れている人がいる。
そこでいつも相手の顔色をうかがっている。

こういう人は、誰に好かれたいのかということが分かっていない。
誰に好かれるのかというポイントを絞っていない。

つまり誰にでも迎合する。誰にでも好かれようとする。
そこで疲れる。接する人すべての人の顔色をいつもうかがっているから疲れる。

そして次第に、自分を他人に良く見せようとすること以外に人生の目標がなくなってくる。
相手が誰であろうと、ゴマをすることが生きる目的になってしまう。
だから普通の人以上に失敗を恐れる。

誰にでもいい顔をしようとするから、誰の非難も怖い。
さらに他人に自分は重要人物だという印象を与えようとするから、
自分の実力以上のポストを狙う。それがストレスになる。

こうして無駄なエネルギーを使って消耗する。
劣等感が強い人が恐れるのは、失敗してしまうと自分のイメージが傷つき、
認めてもらえなくなると恐れるからである。

何かに失敗すると自らの威信が傷つく。だから失敗を恐れるのである。
何かに興味があって、そのことに熱中していれば、失敗しやしないかと
ものすごいストレスを感じることはない。

そもそも劣等感の強い人にとっての失敗とは、自分の望むものが手に
入らないということではなく、他人から嘲笑されることである。

自分が欲するものが手に入らないから苦しむのと、認められないから苦しむのとでは違う。

心理的に健康な人にとって失敗とは、この山はすごいと思い、
この山に登りたいと思って登れないことである。

劣等感の強い人にとっての失敗とは、この山に登れない自分を人々が笑うことである。
この山はすごいから登りたいという欲求はもともとない。