付き合ってはいけない人と付き合っていた

燃え尽き症候群型で自己蔑視している人は、
年をとるにしたがってだんだん生きるのが辛くなってくる。

極端な例では、自殺する。それは今までの生き方が間違っていたからである。
今まで自分を愛してくれた人を自分を愛していない人と思い、
今まで自分を利用しようとしたズルい人を誠実な人と思っていた。

要するにすべて逆が正しいのである。
その燃え尽きた人が得意になっていたことが、実は恥ずべきことだったのである。

自分を守ってくれていると思った人が、実は自分を利用し、自分を詐取している人だったのである。
要するに、燃え尽きた人の忠誠心をもてあそばれただけなのである。
利用しがいがあると思ったから、おだてられて利用されただけである。

あなたの目の前ではお世辞が上手だったかもしれないが、陰では舌を出して
あなたを馬鹿にしていたに違いない。

逆にあなたが、あいつは許せないと悔しがって、自分の敵と思っていた人が
実はあなたを陰できちんと守ってくれる人だったのである。

あなたが恨んでいる人こそ、あなたを守ってくれている人だったのである。
その人が誠実な人だからこそ、あなたに本当のことを言った。

そしてあなたはその本当のことに傷ついた。そしてあなたはその人を恨んだ。
しかしその人こそ、陰ではあなたを守ってくれる人なのである。

そういう人は、あなたの陰であなたを褒めている。あなたの評判が悪くならないように努力する。
しかしあなたの目の前では歯の浮くようなお世辞を言わないかもしれない。

だいたい本当に誠実な人と関係し、本当に自分を理解しようとしてくれている人と
付き合って生きてきていれば、年をとってから人生が八方塞がりになることはない。

人生が八方塞がりになるということは、どこかで逆に考えていたからである。
付き合ってはいけない人と付き合い、敵を味方と思い、味方を敵と思ったのである。

付き合う人を間違えない限り、人生が八方塞がりになることはない。