信頼しているかどうかで言葉の意味が違ってくる

同じ言葉を聞いても傷つくことと傷つかないことがある。
同じ言葉でも、それを誰が言うかによっても違う。

お互いの間に信頼関係があり、言葉に悪意がなければ、
ひどいことを言われても傷つかない。

つまり自分が敵意を持っている人や、不愉快な人だと
思っている人が言えば傷つく。

ではなぜその人が言うと、傷つくのか?
むしろその人の存在が、自分を傷つけているのである。

「どうしてこんなに遅かったの?心配したじゃない!」
という言葉は、何かやましいときには、罪悪感があるから嫌な言葉として聞こえる。

何もないときには、心配してくれたのだなという、嬉しい言葉になる。
親子関係がうまくいっていないときには、それが皮肉になる。

言ってはいけない言葉とは、あまりない。
問題になるのは言葉そのものではなく、その言葉がどういう状況で言われるかである。

問題になるのはどう解釈されるかである。
それほど大きな事柄でなくても、信頼関係がないとトラウマになる。

人はひどく傷ついたときに、その言葉によって傷ついたと思う。
しかし違った状況なら、違って感じている。