生きることに疲れた人
自分の周囲の人が自分のことを思って行動してくれた体験がないまま育てば、
その人は人の好意をなかなか信じられない。
大人になって人が自分のことを考えて行動してくれても、
それを好意と感じ取ることは難しい。
それが人を信じることができないということである。
こうしたら子供が満足するだろうと考えて行動する母親がいる。
そうした母親を持った子供は、大人になって人の好意を信じることができるだろう。
しかし一度としてそのような体験がなくて育った人は人の好意を信じられない。
子供の頃、誰かが自分のことを守ってくれた体験を持つ者と、
自分で自分を守る以外に生きる方法がなかった子供とでは、
大人になってからのものの感じ方が違う。
一日を生きるエネルギーが違う。
誰かが自分のことを守ってくれた体験を持つ者は安心感を持って生きられる。
そうでない者は不安に怯えながら緊張して生きる。
ただ生きているだけでエネルギーを消耗する。
生きることに疲れた人はこのタイプである。