昔の美しさを今も価値があると思うからいけない

うつ病になりやすい人は既成の人間関係にしがみつく。
若い頃の価値にしがみつく。

例えば20代の美しさを40代になっても一番良いことだと思っている。
それは昔の美しさであって、50代になったら「20代の私の美しさ」には意味がない。

20代の私なら鼻筋が通っていることが望ましいかもしれないが、60代になったら
鼻筋が通っていることは美しいということにはならない。
70代になってそれを自慢したらおかしな人になる。

昔の美しさを今も価値があると思うから歳を取ることを自分は衰えていくと
解釈する。そういう女性は若さを失っていくことを美しくなくなっていくことと
解釈し、歳を取ることに耐えられない。

50代と20代は違う。20代で価値あるものが50代でも価値があるわけではない。
20代で美しいと誉められると、50代でも同じように美しいと誉められなければ
ならないと感じている。

選手からコーチになる年齢になっても選手として誉められることが
唯一の価値と錯覚している。現役ということの意味が分かっていない。

50代なら監督が現役である。
うつ病になるような人は50代になっても選手でいようとするような考え方をする。

その年代その年代で捨てなければならないものがある。
それがうつ病になるような人には分かっていない。