反省ばかりしているのは前向きとは違う
目的を達成しそこなったときに自分を責め続けていても仕方ない。
自分にふさわしい目的を持つことである。
そして常に自分を向上させることである。
恋人に降られそうになった女性である。
その女性は恋人を憎んだ。
様々な嫌がらせをした。
電話にも出なかった。
初めはその恋人に「思いしらせてやろう」ということが目的であった。
しかししばらくして「そんなことをして何になる」と気付き始めた。
嫌がらせをしたあとで後味が悪かった。
彼女はそこで自分のいじわるな性格を反省した。
自分の性格を直すことが目的になった。
そこで自分のいじわるな性格をいつまでも責め続けていたら、
目的を変えたことにはならない。
彼女はなぜ自分をそんなことをしたんだと考えた。
そこで「私は彼が好きなんだ」とわかったし、自分の性格もわかった。
彼女の目的は彼に嫌がらせをすることから「素直な女」になることに変わった。
相手が的外れなのではなく、自分の心の在り方が的外れなこともある。
「やってしまったことは仕方ない」と彼女は思った。
反省ばかりしているのはおよそ前向きとは違う。
何かを実行すれば必ず痛い目にあう。
しかしそこで人は学ぶのである。