暗い顔は今の不安をあらわしている
ある人が楽しそうにしている。
楽しそうにワイワイと、仲間と酒を飲んでいる。
自分もあのようになりたいと思う。
でもなれない。
そのなれない原因は、無意識にある恐怖感である。
人が嫌いなのであるから。
そしてそんなことをしていると、重要な他者から承認を
得られないからなのである。
だからその重要な他者から心理的に独立しないかぎり、
幸せにはなれない。死ぬまで不幸である。
人は、自分を根拠に行動できるようになってはじめて、幸せになれる。
自分を頼りにできれば、恐怖感は、劇的に薄らぐ。
楽しそうにワイワイと仲間とできないのは、心の底に恐怖感があるからである。
その人が、人と触れないで育ってきているからである。
それが不幸なパーソナリティーである。
暗い顔をして食事をしている人がいる。
そんな人に「食事ができることは幸せなこと。健康だから食事が
できるのだから、食事ができることに感謝をしなさい」と言っても、
効果は期待できないであろう。
暗い顔をして食事をしている人に、「健康で食事ができるのだから
ありがたいと思わなければ」とアドバイスしても、意味がない。
幸せな人だからこそ、「こうして食事ができること」に
感謝をするので、逆ではない。
今が不満で、「こうなったら幸せ」と思っている人もいる。
しかし今が不満な人は「こうなっても」幸せにはなれない。