笑うから福が来るのであって、福が来るから笑うのではない
自分から運を寄せつけないでおいて、「私は運が悪い」と
嘆いている人は多い。
いつも暗い顔をしていれば人ばかりでなく、運も逃げていく。
悪口ばかり言っている人からは運は逃げていく。
いつも不満な顔をしていれば運は逃げていく。
いつも怒っていれば運は逃げていく。
運が逃げていくとは、人が逃げていくということである。
ビジネスで成功したければ、「悲観論者とは付き合うな」と
運について語る人がいる。
年齢を重ねて思うのは、人は能力ではなくて、
人柄だということである。
能力のある人はよく「あんな奴が出世して」と
自分の不運を嘆いたり、腹を立てたりしている。
確かにこの世の中では能力のない人が出世して、
能力のある人が出世しないこともある。
しかし、いくら能力があっても性格の悪い人は、
皆がその人にそのポストについてもらいたくないのである。
若い頃は能力を大切なことと思うが、幸福とか、
幸運とかいう視点から人生を考えたときに、能力などは
人柄に比べれば大して大切なものではない。
一見運と見えるのは、日常生活の結果である。
日常の積み重ねが幸運を呼んでくるのである。
日常生活の細々としたことを、いい加減にしておいて
大きな幸運を望んでも無理である。
毎日の些細な生活上の連続が大きな幸運や不運を運んでくる。