現実を認めないから今の生活が面白くない
人生を無駄と感じるのも不幸と感じるのも、原因は自分の心にある。
イライラした時には、「何故?」と立ち止まって考える。
それは、目的のない人生だからである。目的のない人生だと何故そうなるのか。
それは、目的のない人生で人間関係のトラブルがあると、
そのトラブルに心が大きく影響されてしまうからである。
誰の人生にも人間関係のトラブルはある。
しかしそのトラブルに心を奪われてしまう人と、心を奪われてしまわない人とがいる。
目的があれば、人生に幸せを感じることができる。
幸せとは小さな達成感、幸せとは小さな充足感である。
この世に何から何まで満足などという人生はないかもしれない。
しかし目的のある人生と目的のない人生では大きな違いがある。
目的をもって生産的に生きていれば、トラブルに
わずらわされることのないエネルギーができてくる。
トラブルを持ち込む人間について注意したいのは、心の中でその関係を断ち切ることと、
現実の世界でその人との接触を断ち切ることは別なときがあることだ。
その人と現実の世の中で関係を断ち切れないのは、
その人との関係がこの世の営みの積み重ねの結果だからである。
あんな人と思って心の中で断ち切っても、それが例えば職場の上司なら、
接しないわけにはいかない。
したがって現実の世の中での関係を断ち切るためには、計画を立てて断ち切る必要がある。
断ち切る準備をしないで断ち切りに行けば、返り討ちにあう。
けれどもいつもエネルギーのある人ならば、変な執着をもたず、
どんどんと周囲の良くない人達と縁を切っていける。
自分のまわりにろくでもない人間ばかりが寄ってくるのは、
その人がその匂いを発しているからである。
エネルギッシュな人は、自分がそういう匂いを発していたのだと認める。
そして反省をして前へ進む。
ずるい人達と縁が切れていくことは、自分の身から不純物がとれて
いくようなスッキリとする感覚である。
そして、その感覚が、人を過去には戻りたくないという気持ちにさせる。
エネルギーのある人は、現実を認めるからエネルギーが湧く。
それは好循環である。幸せは幸せを呼ぶ。現実を認めるから、今の生活が面白くなる。