怒りや憎しみをいかに方向転換させ活力にしていくか

多くの人は、長い人生で、悔しさで胸がはちきれそうになることが、
たびたびあるだろう。

そんなときには「いつか思い知らせてやる、必ず勝ってみせる、
最後には必ず勝つ」、そう心に誓うことである。

そのために今必要なことは、感情に任せて復讐したり、騒いだりすることではない。
必ず勝つという確信があれば心の落ち着きが取り戻せる。

大切なことは「必ず」という確信である。

今あなたがすべきことは、基本的なことである。
例えば健康に留意する。睡眠をとる、食事を疎かにしない、運動を心掛けるなどである。

とにかく健康を害してしまったら、相手に思い知らせることはできない。
恨みは晴らせない。体に気をつけて、今日一日を焦らずに生きることである。

憎しみをエネルギーの元にして、仕事をする。
そして生産的な活動をしていないと、その憎しみは消化されない。

本当に相手に勝つということは、自分を裏切ったり、騙したり、
こちらの心を弄ぶような酷い目にあわせた人を忘れるということである。

スポーツ選手が試合に負けて悔しいと相手を恨んでいるだけで、
次の試合に勝てるだろうか。

負けは負けと認め、悔しさをバネに練習することで次の試合に勝てる可能性が
出てくるのではないだろうか。悔しさをエネルギーの元にして練習する。
それと同じではないだろうか。

憎しみの対象を忘れるためには活動するしかない。
そのときに健康を害してベッドに横たわっていたのでは憎しみは消えない。

ますますその人への憎しみにとらわれていくばかりである。
人は憎しみでものが見えなくなる。視野が狭くなる。