ものを所有することに執着する人は、心の底に敵意を持っている
服従ー依存の関係にある時、人はそのような関係が自分にとって
安全であるという幻想を持つ。
自分を支配し、自分を所有しようとする人とともにいることが、
自分にとって安全であるという幻想を持ち続け、
人生を悲劇に終わらせる人は多い。
自分を所有しようとしている人、自分が変化することを禁じる人、
それらの人と一緒にいることが、自分にとって居心地がよいのだと
いう幻想は、人生における最も恐ろしい幻想の一つである。
人生はそのようにはできていない。
そのような人とともにいることが、実は最も居心地の悪いことなのである。
憎しみや恐怖や不安によって心を占められてしまっている人と
親密になることが、どうして居心地がよかろう。
服従ー依存の関係が安全であるということも、居心地がよいということも
幻想である。
もしあなたが安全で居心地のよい感情を真に得たいのなら、
まずこの幻想を打ち破ることである。
服従ー幻想の関係が安全であるという幻想のために、
多くの心理的犠牲を払っていることであろう。
その犠牲の一つが他人と親密になる能力である。
結局、最後は孤独な人生を送る人は、そのような犠牲を払って、
その関係にしがみついたのである。
最も大切なのは、自分が自分を重要だと感じられるような
人間になることである。
ところが人は、他人の評価を勝ち得ることに努力しがちである。