未来や自分や、自分を取り巻く世界に対する悲観主義
困難に直面し、その時点で自分の力で出来る何かをする、
そのことが結果を良くする。
その体験の積み重ねの中で自分に自信が出来てくる。
鬱病者は逆である。だから何かがあったら大変だと思うのでは
ないだろうか。何かあったら自分ではどうしようもないと思っている。
そしてそう感じているからこそ現実に些細な出来事が起きても
「あーもうダメだ」と心理的パニックに陥り、その時点で自分に
出来ることもしない。
問題は能力があるかないかではなく、それを使うか使わないかである。
そんな物凄いことがいつもあるわけではない。
しかし彼等はいつも先のことを心配している。
あるサラリーマン。ローンを組んで家を買った。
そこまでは普通のサラリーマンと同じなのであるが、
ローンを組んでからが心配になりだした。
もし給料が下がったらどうしよう、もし会社から解雇されたらどうしよう、
彼は心配で心配で夜も眠れなくなりだした。
そして遂にノイローゼになり、会社を辞めた。
そして家は奥さんの実家がお金を出して買った。
彼の心配はもちろん全く理由のないものではない。
その様になる可能性は少ないが、確かにある。
では何故他のサラリーマンは彼と違ってノイローゼにならないのか。
それは不必要に過剰に心配しないからである。
そしてそれはそうなったらそうなったで、その時に自分の出来ることをする
自信があるからである。そしてそうならないように現在努力するからである。
そうなった時には家を売らなければならないから、現在自分の家は
どのくらいの値段になっているのかいつも気にしている。
彼の場合は両方していない。何も準備していないし、一生懸命働くこともしないで
どうしよう、どうしようと心配するだけで何もしない。
彼の悩みは何も実行しないところから出ている。