未来を信じられない

通常の場合、消極的見通しを立てることで事態は悪くなる。
職場をクビになるかもしれないと思うことがストレスを与える。

現実にクビにならないとしても、クビになるかもしれないと
脅えることがストレスとなる。そのストレスで消耗する。

恋人に捨てられるかもしれないと脅えることがストレスになる。
そしてそのストレスで消耗し、魅力がなくなって捨てられるかもしれない。

そのように脅えなければストレスで消耗はしない。
消耗しなければ捨てられなかったかもしれないのである。

消極的見通しの心理的影響は計り知れない。消極的見通しは希望を奪い、心理的打撃となる。

現実に職場をクビになることよりも、時には長く、
リストラにあうかもしれないと脅えることで働けなくなることもある。

現実に恋人と別れることより、時には長く、
捨てられるかもしれないと脅えることで魅力がなくなることもある。

消極的見通しを持つ人は、とにかくいまここで自分のできることを始めてみようとしない。

生きることに疲れた人や、うつ病になるような人は、
自分のできることをやってみればなんとかなるというような積極的見通しを持てない。

未来を信じれば、新しい行動が生まれるかもしれない。
人にこうして欲しいという願望を捨てること、ただ捨てること、その時に幸運が来る。

しかしうつ病になるような人は、自己執着が強いから、ただ捨てるといってもなかなか捨てられない。
そして未来を信じられない。