自分に自信がないと防衛的になる
神経症的な人は世間の評価を気にする。世間のもの笑いになるのを避ける。
恥をかかないために日常のあらゆる面で頑張る。面目がつぶれることを恐れる。
そうなると真面目に仕事をすることが安全なのである。
このようにして、防衛的性格の人が大人になると世間体を気にするようになる。
恥をかかないようにいつも人々に対して防衛的になる。そこで世間並みのことをしようとするようになる。
世間体と防衛的性格は分かちがたく結びついている。世間とは社会的規範の準拠枠である。
それにしたがっていれば外に受け入れられる。そしてまた、防衛的性格としての発言がタテマエである。
ホンネは他人に知られては困るとして隠しているものである。
タテマエを守るのが防衛的性格であり、実際のその人が願っているのがホンネである。
このように、人が防衛的性格になることの原因はやはり自己蔑視であろう。
自分に自信がないから防衛的になるのである。
自分に自信がないから世間の目を気にして真面目にふるまっている。あるいは見栄をはる。
世間体を気にして行動することが防衛的性格の特徴である。見栄をはるが、体は張らない。