相手のことを考える
大人の幸せとは、「自分の心の中で自分が広げていくもの」なのであるが、
生きることに疲れた人は幸せはもらうものと思っている。
だからいくらもらってもダメなのである。
相手のことを考えているのが大人の幸せなのであるが、彼らはそれを、お菓子を
食べることが幸せと思っている。
「今のこのままで救ってくれ」というのが生きることに疲れた人の叫びである。
自分のことを理解してもらう努力をしないで、「誰も私を理解してくれない」と言うのが
生きることに疲れた人の態度である。
理解してもらう努力をしないでも、他人は自分を理解するべきであると思っている。
心理的に健康な人、生きるエネルギーのある人は次のように考える。
「私はお金はないけれど、健康という素晴らしい体がある」
「私は美人ではないけれど、明るさという楽しい心を持っている」
「私は名誉はないけれど、安らぎの家庭がある」
こう考えられるのは、生命力の豊かな人である。生きるエネルギーのある人である。
今あなたは生きることに疲れている。だからどうしてもこのように考えられない。