すべて欠けているもののせいにしている
いつも嘆いている人は現実と触れていない。
自分の心の葛藤が解決するように現実を解釈する。
複雑な人生の出来事を、いくつかの限られたステレオタイプの考えで解釈する。
生きがいとは積み重ねである。
一つ一つの問題を解決することで、人生に意味が出てくる。
いつも嘆いている人は、何年経っても同じことを言っている。
そして「これさえあればきっと幸せになれる」と思う。
自分の欠けているものが、不幸の原因だと思っている。
だから「欠けているものを埋めたい。そして幸せになりたい」と思う。
すべてが満ち足りていることが幸せになれるのだと思う。
単なる思い違いではない。その解釈に固執する。
自分の容姿に自信のない人は、恋人ができない原因をすべて容姿の
せいにして「美人になれば幸せになれる」と思い込んでしまう。
そう考えれば努力をしなくてもいい。
生きるエネルギーがないから不幸なのに、「これがないから不幸」と言っている。
不幸の身代わりを「これがない」ことにしている。
もともと人間は完全ではない。
欠けているものを補って工夫していくことに、生きる意味も出てくる。