不安が感謝や同情を求めさせる

常に人にある一定の感情を持つことを要求している人がいる。
恩着せがましさもその一つである。

相手に感謝の気持ちを要求する。相手が自分に感謝してくれないと充実感が得られない。
そして相手に大きな感謝を要求するためには、自分がいかに大変であったかを強調するに限る。

自分の払う犠牲が大きければ大きいほど、相手に大きな感謝の念を要求できると思っている。
あるいは人によっては、相手が罪の意識を持つことを要求する人もいる。
相手が自分に対して罪悪感を抱くと心理的に安定する。

自分に対して相手が「悪かったなー」と感じてくれれば気が済む。
相手の罪悪感が自分の不安感をやわらげる条件なのである。

そうすると相手の罪悪感が深刻であれば深刻であるほど安心する。
また不安であれば不安であるほど相手に深刻な罪悪感を要求することになる。

また別の人は同情を要求する。人から同情されることで生きがいを感じる。
人から同情されることで心理的に安定する。

人から同情されていないと寂しい。人から同情されていて初めて自分が孤独感に苦しめられないで済む。
人から同情されたがるのは、それによって孤独感を味わうことを回避しようとするからである。

様々な感情を人に要求する人は、心の底で誰ともつながっていない
寂しさに苦しんでいる。心の底に不安がある。

他人にある一定の感情を要求する人は、無意識の領域で孤独感に苦しんでいるのである。