失敗から自分が見えてくる
人生の質とは、失敗をしっかりと受け止めることから高まる。
失敗は「もう少し考えろ」ということを教えている。
これで大丈夫と今までの経験でいってしまった自分へ、もう一度考えを練ることを教えている。
「自分はなぜ失敗したのか?」という反省が、人生の質を高めるのである。
失敗した過去を振り向いて見ること。
そこに失敗の原因としての自分が見えてくる。その自分を反省する。
そうした繰り返しが人生の質を高めるのである。
青春時代は回り道でいい。色々と回り道をしてから壮年時代に入っていく。
ただやみくもに多くの体験をしたというのは、質を高めることにはならない。
そういう青春はフワフワした風船みたいに頼りない。
青春時代、自分の畑に色々な作物を植えてみることである。
そして、失敗する。すると、自分の畑にどの作物がいいか分かってくる。
だから、青春時代は苦しんだ方がいい。
自分の畑にどの作物がいいか分かったら、それ以後の人生は途中でいい話があっても安易に乗らない。
ひたすら山の頂上を目指して登る。途中で甘い人の話に乗って、道をそれない。
途中のいい話に乗って、道をそれてしまうのは、自分の畑に適した作物が分かっていない野心家である。