搾取される人は搾取され続ける

何とか乗り越えられたとホッとする間もなく、次の種類の違ったトラブルが襲ってくる。
それが人生である。次から次へと押し寄せる困難に悲鳴をあげる。
その時に心の中にあるのは恨みである。

人はあまりにも次から次へと困難が押し寄せてくると怒る気力さえ失ってしまう。
いいように人から人から振り回されて、痛めつけられて、利用され続けていると
怒るエネルギーがなくなる。

自分を騙した人に、自分をいじめた人に、自分に暴言を吐いた人に、自分を軽蔑した人に
自分を傷つけた人に、自分を搾取した人に怒る気力がなくなる。

面と向かって暴言を吐かれても戦わない。相手のマイナスの感情の掃き溜めみたいにされても
もう戦う気力もない。消耗し尽くして怒るエネルギーがない。

あまりにも長いこと痛めつけられ続ければ人は、落ち込んで立ち上がれなくなる。
「もうどうでも良い」と自暴自棄になる。

それがうつ病になるような人であろう。過労死する人であろう。