何となく落ち着かない

うつ病になるような人は、幼い頃から周囲の人にとって都合のいい人に
なることを求められてきたのであろう。

だから、常に役に立つことをしていないと落ち着かないのである。

全く成果のあがらなかった一日、それは怠け者が反省しなければならない日であって
うつ病になるような人が反省しなければならない一日ではない。

うつ病になるような人にとっては、むしろそのような何も成果があがらなかった一日こそ必要である。
彼らにはそういう日が幼い頃からなかった。

いつも馬車馬のように働いて生きてきた。周囲の人に認められるために。
しかし周囲の人は認めなかった。
周囲の人にとっては、彼がもっと働くことが都合がいいからである。

うつ病になるような人は、だから成果のあがらない一日を過ごすと気持ちが焦る。
何故「こんなに気持ちが焦るのか?」自分に問いかけてみることである。

色々と頭の中で自分なりに理屈をつけようとするかもしれない。
しかし、そこに幼い頃から本当は誰にも認めてもらえなかった
自分を見い出すはずである。

自分そのものを認めてもらうことがなかった。報酬として認められたことはあった。
しかし、それは本当に認められるということではない。
その人にとって何か役に立ったから、その人に認められただけである。

親の虚栄心を満たすことで認められたのかもしれない。
お金を稼ぐから都合がいいので認められたのかもしれない。