辛い経験をした人はありのままの自分でいい
人は何故いじめるのか?
一つには相手は自分が出来ないことを出来るからである。
人は妬みや嫉妬から相手をいじめる。自分が欲しいものを、その人が持っているからいじめる。
いじめは搾取である。
もう一つ、人は弱い人をいじめる。それは虐待である。
時に親は子供に向かってその両方をする。
そういうように、いじめられて生きてきた人に向かって、ありのままの自分でいいという
言い方が出来る。
虐待され、搾取され死にそうになっている人に、ありのままの自分でいいという言い方が正しい。
心理的に凍え死にそうになった人に、ありのままの自分でいいと言っているので、
ずるい人にありのままの自分でいいと言っているのではない。
つまり、いじめられた人に向かって、ありのままの自分でいいと言うのは正しい。
しかし、たいしていじめられていないのに、つまり自己否定の努力を強いられて生きてきていないのに、
本当の自分はどこにいると悩みだすのは間違っている。
そういう人は自分創りの努力を始めなければならない。
本当の自分は何処にいると悩みだしていいのは、長いこと努力に努力を重ねて生きてきた人、
それで徹底的に搾取されて生きてきた人、他人の負担まで背負い込まされて生きてきた人、
そうしていじめられて生きてきた人、いいように周囲の人から利用されて生きてきた人、
そういう人達である。
長いこと必死で働いて、親兄弟の借金を返し続けた人が、本当の自分はどこにいると悩むのはいい。
しかし長く辛い努力の日々を体験してこなかった人達が、本当の自分は何処にいると
悩むのは筋違いである。
筋違いというのはこんなことをしているといつまで経っても幸せになれないという意味である。
そういう人達が生きるのが何となく辛いのは他に原因がある。