物事に執着する人は疲れる
ある人が、その人としてはかなり高級なマンションを借りた。
ところが、そのマンションの管理人の態度が悪い。
そこで腹が立って仕方がない。
しかし、そのマンションを出たくないものだから管理人に強く言えない。
その人はその高級マンションに住むことに執着している。
そこで、その人は高級マンションに住むながらも疲れた。
しかしあるとき、「こんなマンション、いつ出てもいいや」と
そのマンションへの執着を捨てたら、疲れなくなった。
「こんなマンション、いつ出てもいいや」と思えるときには、その人にエネルギーがある。
何かあったときに、うまく切り抜けようと思うとおかしくなる。
うまく切り抜けようと思うから悩む。
うまくやることに執着するから、ストレスに苦しむ。
なぜなら物事はうまくいかない。うまくいかなくて当たり前。
水がコップいっぱいに入っている。水をこぼしてはいけないと思う。
水がいっぱいということに執着すればするほど、人は疲れる。
真剣になればなるほどほころびが気になる。
人はそれに執着するから、それを失うことを恐れる。
物や人に執着する人は、自分で自分が生きることを辛くしている。
自分で墓穴を掘っている。