理想の夫など存在しない
夫はこうあるべきだと妻が言っても現実の夫は完全な人間ではない。
こうあるべき夫であることを要求する前に現実の夫を認めることである。
すぐに自慢話をしたがる夫、臆病な夫、忍耐力のない夫、現実の夫はそんなものである。
理想の夫でないと嘆いている妻は、私は一万年生きられないと言って嘆いているのと同じである。
自分の夫が理想的でないと、自分はもう幸福になれないと感じている女性がいる。
しかし理想の夫ではなくても幸福な人生を送っている女性はたくさんいる。
理想の夫と幸せな結婚生活は一般に考えられるほど関係があるものではない。
むしろ妻が断固として幸せだと、夫は次第に理想的になってくる。
「たとえ理想の夫ではなくても、私の夫にはいいところがたくさんある」
「たとえ理想の夫ではなくても、結婚生活にはいいところがたくさんある」
程度の現実的な物の見方が大切である。
夫の出来があまりよくなくてもほどほどに幸せを楽しんでいる妻もいる。
完全に理想の夫と完全に理想の家庭がなければ幸せになれないと妻が思うなら、
いつになっても幸せにはなれない。
そう思っている人はどこか人生観が歪んでいるのである。
理想的な生活でなくても幸せな人は幸せなのである。
妻の心が傷ついていると非現実的な理想の夫や理想の結婚生活を求める。