自分の本心とは異なったことを言う
相手に好かれるために嘘をついてしまうと、相手との人柄と関係なく相手を
信じられなくなる。人を信じられるかどうかには、二つの問題がある。
一つは、相手が信じるに足る人物であるかどうかである。
もう一つは、自分が相手を信じる能力があるかどうかである。
相手を信じるためには、相手が信じるに足る人物であるというだけでは十分ではない。
相手がどんなに信じるに足る人物であっても、全ての人がその人物を信じられるわけではない。
相手に気に入られようとして嘘をついてしまえば、その人は相手を信じられなくなる。
相手に嘘をつかないからこそ、人は相手を信じられるのである。
いわゆる良い子が、人を信じられないのはそのためである。
相手に迎合してしまっているからである。
良い子は、両親に気に入られたいために、自分の本心とは異なったことを言う。
両親に気に入られるようなことを言う。