不満な顔は人を遠ざける
嫌われる人は嫌われるように生きている。
嫌われるように生きながら、成功を目指して努力している。
だから、ことごとく努力が無駄になるのである。
努力はゼロではなくて、マイナスの効果しか持たない。
努力しても挫折する人は、例えば仕事で次々に人に会う。
一見、精力的に見える。本人も仕事をしているように思っている。
しかし、周囲の人は皆、その人に会うのを嫌がっていることに気がつかない。
会えば会うほど、周囲の人は自分との関係を切ろうとしているのに気がつかない。
その人と会っても不愉快な気持ちが残るだけだから、
人はもうその人と会いたくないのである。
不愉快な気持ちが残るから、誰でも、もう会いたくないと思う。
この目に見えないところが人間関係で大切なところなのである。
挫折する人はそこに気がつかないで努力する。
だから努力すれば努力するほど人生は泥沼に陥っていく。
あの人と会うのは憂鬱だなーと思われる人と、
あの人と会うのは楽しみだなーと思われる人との違いは、
知能指数などの違いではない。お金があるかないかの違いなどではない。
抜群の体力と、けた違いに高い知能指数を持つ人が、
社会的規範を全て守り、人並み外れた努力をしても挫折する。
もしその人が「あの人と会うのは憂鬱だなー」と思われる人なら。
同じように人と会っていても、穏やかな気持ちの人は相手に
安らぎを与えている。相手はもう一度その人に会いたいと思う。
しかし不満たらたらで人と会っている人は、相手を不愉快にしている。
相手はできればもう会いたくないと思う。
努力して挫折する人は、自分がある人と会ったという外側の事実にしか
注意がいかない。自分がその時にどのような気持ちであったかという
自分の心には注意がいかない。
自分の心に注意がいかない人は、会った時に相手の心に自分が何を
与えたかということにも注意がいかない。
人生が幸せに回転している人は、会った人に安らぎを与えているのである。
それに対して挫折する人は会った人に不愉快な気持ちを与えているのである。
この違いの大きさに、挫折する人は気がついていない。