恐れている人から逃げてはいけない
人は人間関係のトラブルを避けようとすることで、自分の心の中で相手を巨大なものにしてしまう。
トラブルを避けることで相手が実際以上の人物のように感じてしまう。
それほど怖い人ではないのに、もの凄く怖い人間に感じてしまう。
力がない人なのに、力のある人間に感じてしまう。
そうなると相手のやることなすこと全てが怖くなる。
そうなるとトラブルの解決は相手に譲ることになってくる。
人を見ないで、穏便に解決するという姿勢は、実は危険なことである。
時に、穏便に解決するという姿勢がかえってトラブルを大きくすることもある。
穏便に解決するという意向とは反対に大騒動になってしまう。
大騒動というのは心の世界まで含めてである。つまりうつ病になったり、
ノイローゼになったりということである。
トラブルを穏便に解決しようなどと思ってはいけない。
「穏便に」というと、聞こえは良いが、トラブルの解決能力がないということなのである。
恐れている人から逃げてはいけない。恐れているから逃げる、逃げるから怖くなるという
悪循環になる。
いつも穏便に解決するという姿勢の人はおそらく希望や目的のない人である。
自分の人生に希望や目的があれば、それに向かって歩いていく。
トラブルはその途上の出来事である。
穏便に解決することが、自分の目的を達成するのに、障害となれば、
自己実現する人は、穏便には物事を解決しない。