させられているという感じを持つと仕事は辛い

人から何かをしてもらうのが当たり前になっている人が、
人のために何かをすることは大変なことである。
ほんの些細なことでもその心理的な意味は物凄く大きい。

よく「苦しい、苦しい」と騒いでいる人がいる。
その人が苦しい苦しいと騒いでいるのは嘘ではない。

しかしそれは、その人がそもそも自己中心的で利己主義者で
頑固者だから苦しいのであって、普通の人なら
何にも感じないかも知れないのである。

同じ体験をしても普通の人には別に苦しいとは感じない。
苦しい体験と苦しいと感じることとは別である。

ある会議に出かけて行くとする。
同じ場所で行われる会議に出かけて行く時にも気持ちは違う。

同じことをしていてもそれが自分から積極的にしたい仕事の一部か、
それとも不本意ながらの仕事の一部かということで辛さは違う。

不本意ながらする仕事というのはたいしたことがない仕事でも
辛いものである。

自分からしているという感じを持たない仕事は辛い。
させられているという感じを持つ仕事は苦労が多い。

心に葛藤のある人は苦しみや悩みを自分から自分の周りに引き寄せてしまう。

逃げの姿勢でことに当たると結局解決はしないでいつまでも
そのことにかかわりあうことになる。

そのうえ逃げの姿勢で何かを体験しているとそのことが苦痛になる。
もし積極的な姿勢で取り組めばそれほど苦痛を感じないで済むものでも、
逃げの姿勢で取り組んでいると苦痛を感じるものである。