認められることで満足できると思い込んでいる

現在の自分に満足していない人は、一発勝負を狙っていることが多い。
小さな仕事を嫌っている。

この間違った努力こそが不満の原因である。いつも気を張っていなければならない。

そして現在の自分に満足していなければいないほど、
自分を栄光化することに心がとらわれていく。

若い頃、自分より美人で皆にチヤホヤされていた人がいたとする。
その人より、もっと皆に誉められたい。

その人の不満の本当の原因は、自分らしく生きていないことであったとしても、
その人はそれを自覚していない。

成長の欲求にしたがって生きていないことが、不満の本当の原因で
あったとしても、本人はそれに気がついていない。

その人は、皆から認められることで自分は満足できると思い込んでいる。
そして認められるために頑張る。

そのことが、その人の全性格形成に影響を及ぼす。
そして結果として、信じる人のいない淋しい人生になる。

注目されるためなら、なんでもよくなる。
そのような生き方になれば、もともと心の底で自分をつまらない人間だと
感じているのだから、それを他人に悟られまいとして、さらに虚勢を張る。

彼らは決してつまらない人間などではなく、自分が勝手に
「自分はつまらない人間だ」と決め込んで、その前提で頑張っただけのことである。

視野が狭かっただけである。
人生を見る視点が一つしかなかっただけである。

小さい頃、養育者に心を破壊された。
若い頃から、近くにいる毒のある人に心を破壊された。

自分の潜在的能力を実現しようと頑張れば、自然と自分に対する自信は
生じてくるのに、そういう生き方ができなかったのである。

そして今更、自分らしく生きることがどのように生きることかが分からないのである。