孤独よりも、まだ嫌いな人でも一緒にいた方がいい

あなたが社会経済的に恵まれた環境にあるにしろ、恵まれない環境に
あるにしろ、もし今、憂鬱でイライラして生きるのが苦しいのなら、
今付き合っている人を考え直してみることである。

もし、あなたが多くの人を恨んでいるのなら、今付き合っている人を
考え直してみることである。

もし、あなたが深刻に憂鬱になったら、周囲の人を嫌いだと思った方がよい。
もちろん、心の底で嫌いだという意味である。

意識の上では、あなたはあくまで好きなのである。
あなたは心の底で嫌いな人を、意識の上では良い人と思おうとしている。

なぜなら、その嫌いな人を好きと思わなければ、自分が孤独になるからである。
そこで嫌いな人と一緒にいることを選ぶ。

孤独よりも、まだ嫌いな人でも一緒にいた方がいい。
心の底では嫌いな人は良い人と思おうとすると、感情は麻痺してくる。

イライラして憂鬱なあなたを本当に思ってくれている人は、
あなたが意識の上で嫌いな人かもしれない。
あなたが今、会いたくない人かもしれない。

今、憂鬱になっているあなたは、あなたのことをチヤホヤしてくれる人とだけ
付き合って生きてきたのではないか。

チヤホヤされるのが気分いいからといって、自分をチヤホヤしてくれる人とだけ
一緒にいてはならない。

お世辞を言われている時というのは、言われている人は心地良いだろうが
危険な時なのである。

つまりそういう時というのは、その人の周囲には良い人はいないはずである。
相手のことなどどうでもいいような冷たい人が、その人の周りには集まっている。
調子の良いことだけを言っている無責任な人ばかり集まっている。

お世辞の関係が長く続くと、お互いが次第に不幸になっていく。
良い人とは現実から逃げていない人という意味である。
人を利用するのではなく、自分の力で生きようとしている人である。

だからイライラしている今の自分にとって心地良い人と一緒に
生きていてはならない。一時の心地良さが明日の辛さを倍増する。

アンビシャス。は、「共感」と「傾聴」のカウンセリングを心がけています。
1日に何名もの相談者とお話はできません。
お一人、お一人丁寧に、時間を共有したいと考えています。