一人でいる時間を楽しめない人は、相手の言動で不必要に嫉妬する
大人の親密さというのは、自律性の中で育まれてくる。
一人でいる時間が充実していない人、一人でいる時間を楽しめない人は、
二人でいる時も楽しめない。
街を歩いていて、ふと気に入ったコーヒーショップに一人で入り、
コーヒーを飲んで、楽しい時がすごせる人が、二人で食事する時間をまた楽しめるのである。
一人でいる時間を楽しめない人は、二人でいる時相手に干渉してくる。
コーヒーショップに入り一人コーヒーを飲みながら、何かを考え、何かを計画し、
充実した時をすごせる人は、相手の自由を許すことができる。
自分の自由を守ろうとするが、同時に相手の自由も大切にしようとする。
一人でいる時間を楽しめない人は、相手の言動で不必要に嫉妬する。
それに比べ、一人でいる時間を楽しめる人は、はるかに嫉妬しない。
人に取り入ろうとする動機に支配されて生きてきた人は、
実は一人でいる時間を楽しめないタイプなのである。
他人の期待や要請がないと何も充実してできないタイプであろう。
他人と待ち合わせて、相手が都合悪くなって来られなくなった。
そんな時、どうしていいか分からず、別の誰かをさがしてしまうタイプの人がいる。
それに比べて、相手が来なかったのは期待外れで淋しいけれど、
それはそれですぐに自分一人の自由な時間を楽しみだすタイプの人がいる。
二人で食事をしたり、話をしている時、どちらのタイプの人間といた方が
自由に感じるだろうか、どちらのタイプの人間といた方が束縛感があるだろうか。
一人でいる時を楽しめない人間は二人でいる時でも相手に束縛感を与えるものなのである。