相手を困らせて恩を売る
ある塾での話。
ずるい先生は「○○くん、君、すごい悪い成績だよ、どうするの?」と
生徒を脅す。
その後先生は「困ったなー、でも○○くんのために時間を空けてあげようかなー」
と言う。
脅して自分にすがらせる。
脅してすがらせて、「じゃーしょうがない」と言う人がいる。
トラブル続きの人は周りに、そういう人しかいなくなる。
トラブル続きの人は脅されて、こちらがいい人になって、脅した人にすがってしまう。
友達は、こちらがしがみつく友達しかいなくなる。
ずるい人は、自分がいなければどうにもならないようにさせる。
トラブル続きの人は、その人にしがみつかなければならないようにさせられる。
自分がいなければどうにもならないようにされてしまう。
ずるい人は「大事な資料だから、ホントに大事だから大切にしてね」と
恩着せがましく言う。
トラブル続きの人は、そう言われると感謝する。
しかしトラブル続きの人は「あー、見せてあげるよ」と言う優しさが分からない。
ずるい人が、自分を優しい人と感じさせる方法は、相手を困らせておいて、
恩を売ることである。
優しくない妻は「えー、どうするの、こんなにお金がなくて、どうするの?」
こう言われて、夫はどんどん怖くなる。
すぐに分かる優しさはとんでもない。
本当の優しさは、相手にそれを感じさせない。しかし長い間には安らぎがある。
トラブル続きの人は、脅して冷たくすれば、ついてくる。
実は本人も優しくない。本人が優しければ、優しい行為を感じる。
本当にいいマッサージ師は患者さんを直すことしか考えていない。
ずるいマッサージ師は、力を抜いて、患者を喜ばすようなことを言って、
最後に「五分おまけしておきます」と恩に着せる。
心に問題のある人は、その手抜きで口先のマッサージ師をいいマッサージ師と思う。
幼い頃から愛されていない人は、かまってもらいたい。
そこで毒のある「かまい方」が分からない。「かまう」意味が分かっていない。