自信と安心感があるから人は積極的に仕事ができる
人は自分に自信があるから、恐れることなく自分の能力を試されるような
機会に挑戦できる。
しかし自分の価値は自分の能力によって決まると感じている人は
積極的に仕事に挑戦できない。
自分に能力がなければ嫌われると思っている人は、失敗を恐れて
なかなか未知の仕事に挑戦できない。
したがって、どんなに能力があっても自信のない人は能力を発揮できない。
自信とは自分に弱点があっても、自分は相手にとって価値があると
感じられることである。
自分に弱点があっても、相手は自分に会いたがる。
自分に弱点があっても、相手は自分との関係に満足している。
自分に弱点があっても、相手は自分を見捨てない。
人は親しい人との関係において自分をそう感じることができなければ
不安な緊張から解放されないであろう。
生きることはつらい。生きることは困難が伴う。
そのような人生を意欲的に生きるためには、このような自信が必要である。
自分に弱点がないということは、自分に対する自信とはならない。
弱点がない人などいない。
自分は体力があるから自分に自信があるという男性がいたとしよう。
そしてその体力が女性を引きつけると思っていたとしよう。
しかしいつかは体力を失う。あるいは何らかの事情で体力を失うかもしれない。
病気になったらどうするのか。
この男性の感じ方によれば、自分に自信を持つためには病気をしてはいけないと
いうことになる。しかし本当の自信とは、むしろ自分は体力がないけれども
相手に好かれているという感じ方である。