日々の心の姿勢は大切である
必ずしも真面目に努力することが望ましい結果をもたらさないように、
とにかく勝とうとすることの結果も、たいていは望ましいものではない。
優越すること、そのことが大切だというのが神経症的野心と
言われるものの特徴であるが、これもよい結果をもたらさない。
このような人も頑張る。努力する。まさに一心不乱に頑張るのである。
しかしあまりいいことはなかった。
頑張り抜いて結果は悪かった。何故だろうか?
それは、人を押しのける人のところにはいい仕事がこないからである。
心理的に満足している人のところにはいい情報が入る。
人を押しのけても自分が得をしよう、優越しようという人の
ところにはいい情報が入らない。
やさしさのある人のところにはいい情報が入る。
明るい人のところには人が寄ってくる。当然いい情報も集まる。
眉間にしわを寄せて、険悪な顔をしている人のところに
誰がいい情報を持ってくるであろうか。
明るい人には福が来る。それは黙っていても人が福を持ってきて
くれるのである。
チャンスが来れば、やさしい人には周囲の人が「今がチャンスだ」と
教えてくれる。
それに、運の強い人は人の評判を気にしていない。
逆に仕事で運に見離されたような人は人の評判を異常に気にしている。
つまり、優越すること、そのことが大切な神経症的野心を持った人には
運が向いてこない。
努力をしているけれど、やることなすこと全てうまくいかないのは、
その人の日々の心の姿勢が原因なのである。