失敗から学べる人、学べない人
同じ失敗を繰り返し、失敗から何も学ばない人がいる。
それは見返してやろうという動機で何かを始めているからである。
あることを「してみたい」と気持ちでそれを始めて失敗すれば、
「なぜ失敗したか?」を考える。
しかし、「成功してあいつを見返したい」「あいつが許せない」という
気持ちで何かを始めて、失敗すれば、悔しいという気持ちが先行し、
「なぜ失敗したか?」を考えない。
例えば、「成功して金持ちになり、あいつを見返したい」という気持ちで
事業を始める人がいる。
事業が好きでないから、よく考えないで手抜きでできることから始めてしまう。
段階を踏まない。準備をしない。手順を考えないから失敗する。
人は好きなことをするときには、段階を踏む。ちょっとやってみて、様子を見る。
失敗する人は、実際の自分の力から考えて、非現実的なことを目標にしている。
様子を見ない。
自分は「なぜ失敗したか?」を考えることで、人は失敗から学ぶ。
もちろん「なぜ失敗したか?」を考えることは、現実を突き付けられるという
ことだから、辛いことである。
しかし、「なぜ?」と考えることで人は現実と接し、成長する。
そして幸運が回ってくる。
よく人は、運の強い人とは偶然の幸運が降ってきた人と思っている。
しかしそうではない。
運の強い人とは、「なぜ?」と考える人である。
そして「なぜ?」と考えた後、あきらめないで、そのことを二度、三度と
試みる人である。