嫌われるのが怖いからストレートにものを言えない
人生が確実の行き詰まる生き方が一つある。
それは、みんなに嫌われないようにすることである。
みんなに嫌われないようにするには、常にみんなの気持ちを害さないように
気をつけなければならない。![]()
これを言ったら相手は気分を害すると思えば、そのことは言わない。
これを知りたいが、これを聞いたら、この人は怒るのではないかと思えば、
これは質問しない。
しかし言いたいことはそのまま心の中に残るし、聞きたいことはそのまま心の中に残る。
日々不満は積もるばかりである。![]()
不満が積もれば当然、敵意も出てくる。その敵意も吐き出せない。
喧嘩もできないのだから。
相手が好意を持ってしてくれることのなかにさえ、いちいち敵意を感じるかもしれない。
その人とは話したくなくなるのは当たり前である。![]()
人を誤解すればコミュニケーションはできない。
長い時間をかけて話していれば、お互いにわかるというものではない。
コミュニケーションができないで、誤解をする人はますます孤立することは避けられない。
しかし本人にしてみれば、「自分は相手のためにこれだけ我慢をした」という
気持ちになる。![]()
言いたいことも言わず、聞きたいことも聞かずに、相手の気持ちをおもんばかって
我慢に我慢を重ねて過ごしてきたと当人は思う。
それなのに全てがうまくいかない。物事は予想した通りにはいかない。
相手は期待したように動いてはくれない。![]()
褒めてくれると思ったら、貶された。認めてくれると思ったら、冷たくあしらわれた。
遠慮をしたら優しくしてくれると思って遠慮したら、無視された。
嫌われるのが怖いからストレートにものを言えない。
そこで仕事は思うようにはかどらない。
家庭も仕事もうまくいかなくなる。
頑張っているのに何もかもがうまくいかなければ、気持ちは腐ってくる。
そうなれば近い人々にますます敵意を持つしかなくなる。![]()
敵意をもっても、まだ言いたいことが言えない。
聞きたいことが聞けない。それは嫌われるのが怖いから。
そして心身ともに消耗してくる。欲求不満で無気力になる。