愛情要求が満たされていない人は騙されやすい
愛情要求が満たされていない人は言葉に弱い。相手が何をしているかを見ない。
「私は上場企業の役員だ」と自慢する人がいると、
その人が何の業績もなくても、その人を偉い人と思ってしまう。
人格まで信じてしまう。その人の言うことを何でも信じてしまう。
そして愛情要求が満たされていない人は、ずるい人のカモにされてしまう。
その結果、周囲の人が嫌いになりながらも、周囲の人から愛情を求めるという
地獄の構図にはまり込んでいってしまう。
嫌いな人のために何かをするということは、辛いことである。
しかし愛情要求が満たされていない人は、どうしてもそのような構図にはまり込む。
そして最後はのたうちまわって死ぬ。
孤独な人は、すべてのずるい人のカモである。
人は淋しい時、孤独な時、周囲の関心が欲しいから、ずるい人々の餌になってしまうのである。
ここで孤独と言っているのは、たまたま、その時に親しい人がいないというような心理状態ではない。
愛されないで育った、という意味での孤独である。
愛されて育った人がたまたま失恋をして、淋しいと言う時には、そうずるい人間のカモにはならない。
しかし愛されないで育った人は、人の愛を知らないからすぐに騙されてしまう。
愛されないで育った人は、坂道を転がるようにして地獄に落ちていく。
坂道を転がり落ちないためにどうすればいいか。途中で踏み止まるためにはどうすればいいか。
まず第一に、孤独を覚悟することである。周囲の人から好意を期待しないことである。
周囲の人の好意を期待して何かをしないことである。一人になること、その方がいい。
そうすれば自分にやさしくなれる。今は怯えていて自分にはやさしくなる余裕もない。