目的や夢は年齢に関係ない
生き方を間違えたと気づいた時、考えなければならないことがある。
それは自分の価値観である。
自分の物事のとらえ方をもう一度考えてみる必要がある。
焦りや苛立ちや憎しみなどはこうした自分の価値観、世界観から生まれることも多い。
たとえば、「もうこんな歳になってしまった」と思うことも、
「今から始めてももう遅い」と考えてしまうことも、
「今さら気づいてもどうにもならない」とすてばちになることも、私達にはよくある。
そう感じてしまうのも自分の価値観が原因のことがある。
自分の価値観が自分をそう感じるように仕向けていることが多い。
新しいもの、若さ、権力などが価値があるもの、美しいものと考えている人がいる。
そして古いもの、老いたもの、平凡なものなどを蔑視している。
それらを醜いものとさげすむ。
このような偏見に満ちた世界観を持っていると、自分自身の生きた方までも
狭いものになってしまう。
そして最後には、自分の価値観で自分が生きることが苦しくなる。
自分で自分の首を絞めるとはこのことだろう。
こうした自分の世界観に固執しているうちに、いつかは自分を尊敬できなくなる。
その結果、生きることが辛いものになっていく。
この感覚は日常の生活にも反映する。
たとえば、「古い」ことと「汚い」ことの違いをきちんと理解していない人がいる。
「古い」は時を経ていることであり、「汚い」は汚れていることである。
「若いから自分はきれい」と思っている女性がいるが、若くても汚い女性もいる。
反対に年をとっていても若い人が太刀打ちできないほど美しい人もいる。
目的や夢は年齢に関係ない。
目的をもっている人は、ただひたすらその目的に向かって歩いている。
だからいつも溌剌としている。