とにかく苦しい

自己蔑視している人は、他人が何かで怒ると、自分に対して怒っていると解釈してしまう。
他人の怒りの原因を自分の弱点と結びつけて解釈してしまう。
だから他人は自分に怒っていないのに、自分に怒っているように感じてしまうのである。

人が何か言うと責められていないのに、責められていると受け取ってしまう。
もし高い自己評価なら、そう解釈することはないだろう。
その人が自分に対して怒っているとか、自分を責めているとか言う理由がないと思うからである。

ところが低い自己評価だと違ってくる。
孤独感、批判に対する敏感さ、不安、抑うつなどの症状と低い自己評価とは相関関係がある。
孤独で、不安で、抑うつで、人が何時も自分を批判していると思っているとしたら、
生きている心地がしない。生きることは辛い。

したがって単純に言えば、自己蔑視したら、もうその人の人生は終わりとまでは言わないが
生きることは辛くなる。

ところが、人は何の根拠もなく自己蔑視の心理状態になる。
自己蔑視してしまったら、それ以降いくら真面目に生きていても人生は開けない。
辛く淋しい人生が待っている。