恐怖心こそ自己崩壊の要因である

劣等感とは人に対する恐怖心でもある。劣等感に苦しむ人は人を恐れている。
だからこそ人が自分より優れているように感じる。恐れている故に近寄り難い感じがする。

恐れている故に、相手の持っているものが素晴らしく価値あるものに感じる。
相手を恐れている故に自分の持っているものが価値のないものに感じる。

劣等感に苦しむ人はひねくれて歪んだものの見方をする人を尊敬したりする。
相手への恐怖心さえなくなれば相手はたんに、ひねくれた人間であるに過ぎないのに、
それがもの凄く偉大な存在に感じてしまうのである。

恐怖心こそ人を判断する基準を曇らせる。
相手への恐怖心があるから、相手のことを不釣り合いなほど尊敬してしまい、自分の長所や
業績を価値のないものとみなしてしまう。

相手を恐れるから自分の弱点を過剰に意識してしまい、自分の長所を過小評価する。
逆に相手の長所を過大に評価し、相手の弱点を過小に評価する。
相手の弱点をかばう。そして自分の弱点には厳しい。