子供を責めている親

子供は病気が怖いのではない。病気になって責められることが怖いのである。
子供が「歯が痛い」と言う。すると母親から、「甘い物ばかり食べているからよ」と
叱られる。

子供が「熱がある」と言う。すると母親から、「いつまでも裸でいるからよ」と
責められる。

あるいは教えることもしないで、いきなり高度なことを要求して、「なんでこれくらいの
ことができないのよ」と子供を責める親は多い。

そうした親は、大きな目標を言うことで、自分が恰好つけているのである。
子供のことを考えてはいない。

指導がなくて、ただ責められる子供が多い。あるいは、良い子の母親は、子供に干渉する。
子供がある友達と遊ぼうとするときに、「あの子と遊んじゃダメ」と言う母親もいる。

子供が自分たちと異なる価値観の人々と接することを妨げる。
こうして子供の創造性を殺してしまう。

子供を創造的にするための条件の一つは、子供が自分と違った価値観をもった友達と
接することを許すことである。

子供を責めている親は、たいてい子供のことを気にかけていない。
たとえば子供を責めている親は、子供がケガしないように心掛けるというようなことがない。
親は、子供を責める話でなければ誰かの悪口である。