幸せではなく安心感を求めている

窮地に陥っても自分を慰めてくれる、傷ついても慰めてくれる、
努力すれば助けてくれる、そうした人がいると思っている人と、
そうした人がいないと思っている人とで生きている世界が違う。

自分を保護してくれる、そうした人がいると思うのと、思わないのとでは、
安心感が全く違う。

不眠症になるような人にはそうした安心感がない。いざというときには、
自分を保護してくれる人がいると思えば、明日が困難であっても、安心して眠れる。
寝る時に早く寝なければと焦ることはない。

そうした信じるに足る人がいる人は、心の中に神様を持っているのと同じである。
とにかくその安心感があることで、経済的に貧しくてもリラックスして生活できる。

その安心感がないと巨万の富に埋もれながら、いつも不安な緊張を強いられる。
幸せではなく、安心感を、まず人は求めている。