親しさを求めながら、親しさから逃げている
心がふれあっていない男女の会話
男「今度、旅行に行こうか?」
女「えー、いいわねー」
男「あー、○○ホテルに泊まって、レストランでディナーも楽しもうよ」
女「うれしいわー」
男(心の中で)弱ったなー。言ってしまったもののお金が足りない。
女(心の中で)何を着て行こうかしら。
男性は経済力の誇示、女性は自分を飾るナルシスト。
相手とのかかわり、ふれあいはない。
あくまでも最高の恋愛はお金を使うこと、美しさを見せることなど、
すべて形で作るものと考えている。
他人が見て、素敵な恋愛と思われるものに酔う。
この場合、形が維持できないときに破局になる。
心がふれあっている男女の会話
男「おい、旅行に行こうか」
女「いいわねー」
男「でも金は誰が出すの」
女「もちろん、あなたよ」
男「そんな金、俺、ないよ」
女「じゃー、今回は私が特別に出すわ」
旅行を介在しながら、お互い感情を素直に表現して、共に楽しみを持つ。
お互いが無理をしない。ただ、目的をどうしたら達成できるか協力しあう。
ふれあいは、楽しみ、協力、素直、自然さがあって感じるものである。
親しくなるためには、あるがままの自分を出さなければならないが、
あるがままの自分を出すことは一番怖いことである。
そして、多くの人は親しさを求めながらも、親しさから逃げる。
それは、「こう言ったら、きっと私のことを素敵な人だと思うだろう」
「こう言ったら、あの人はきっと私のことをイヤがるだろう」という
行動をしつつ生きているからである。
ところが、たいていその思惑ははずれている。