「どうして?」
子供が親に尋ねる。
「どうして空は青いの?」
この場合の「どうして」は素朴な疑問。
深い意味はなく、好奇心から答えを求めている。
「どうして、おかずを残すの?」
「どうして、勉強しないの?」
この場合の「どうして」は疑問のようであるが、言葉の裏に
責める気持ちが隠されている。答えは求めていない。
「どうして、おかずを残すの?美味しいわよ」
「どうして、勉強しないの?テストで良い点取れないわよ」
言葉は優しいようで責めている。
私の作ったものは美味しいはずという押しつけ。
点数悪いと私が恥をかくのよという自分勝手さ。
残されたことが気に入らない。
点数悪いことが腹立たしい。
子供のことは何も関心がない。自分の気持ちを満足させたい。
子供は見抜いている。分かっているから何も答えない。
親が子供に甘えているのであって、子供を責める言葉。
子供をいじめる言葉。子供の心は休まらない。
言い返す子供は不良になるかもしれないが病まない。
黙って従う子供は、成長とともに病んでいく。
「どうして?」